まず、教員養成現場の環境向上。
国際協力の結果、立派な学校や施設が多くあるカンボジア。一見恵まれているようですが、そこにはきちんと教育を施せる教師がいないという現実がありました。私たちは「国境なき教師団」をカンボジアの教員養成校へ派遣し、生徒ではなく教官自身への指導を行っています。レベルの高い指導を受けることで、より充実した指導ができる教員が輩出されます。ついで教員養成校の自立を通し、根本的な教育現場の整備を目指しています。
そして教育行政のリーダー育成。
教育現場のレベルでは解決できない問題もあります。カンボジアでカリキュラムの策定等を管轄するのは教育省。教育省の行政官は知識も経験も不足しているのが現状です。そんな状況を改善するために「教育政策大学院大学」を設立。若手・中堅の幹部候補生が他国の教育行政や政策を学び、カンボジア教育行政のリーダー育成に努めています。
人材育成から次の未来へ。
ビジネスシーンにおいても、これからのカンボジアを支える人材育成を推進しています。日系企業で即戦力となる人材を育成する職業訓練校、雇用創出を目指す起業家育成事業など人材育成のアプローチは多岐に渡ります。カンボジアから始まった活動も、今ではベトナム、ミャンマーへとフィールドを広げています。「どうしてあげたい」ではなくその国ごとの「こうなりたい」を実現するため、地元の人と手を携えるのが私たちの方針です。